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AoS後の鍛冶屋運営について (2003/3/8) |
AoSショックからくる頭痛も治まってきたので、ぼちぼち活動を再開しています。
システムが変わっている以上、鍛冶屋も変わらなければ生きていけません。
さて、これまで私は、良質の武具を提供することが鍛冶屋としての重要な使命の一つであると考えてきました。しかしAoS導入後、果たして「良質とは何か」という極めて基本的な問いかけに直面することになりました。
かつては、武具に "Exceptional Quality"
と表示されていれば、良質であると考えることができました。
AoS後は違います。鍛冶屋が作成する武具にマジックの付加効果が与えられるようになったことで、品質の価値基準は多様化し、HQ(=
High Quality) か否かというのは品質を計る尺度の1つに過ぎなくなりました。たとえHQ品でなくとも、必要とする追加効果がついていれば、その武具は十分に存在価値があるといえる状況になっています。
また、武具作成時において、ランダムで各種属性値が付与されるようになったことも重要な変更点です。ランダムということは、鍛冶屋が武具作成時に一定品質を保つことができなくなったことを意味します。かつて、HQ品は一定品質を見分ける基準として機能していましたが、AoS後、HQによる「ダメージ+20%」(武器の場合)というのは、いくつもあるステータスの1つとしての意味しか持たなくなりました。
したがって、付加効果や属性によっては、HQでない品やモンスターから出た武具の強化品、つまり銘なしの武具も店頭に並べることにしようと考えています。
さらに、以前は全種類のHQ武具を並べていればそれだけで立派なお店だと評価してもらうことができました。
しかしながら、全種類の商品を店頭に並べることが不可能になっている現在、鍛冶屋の業務は「提案」が大きなテーマだと考えています。即ち、お客様に対し「こんな武具ができたんだけどこの値段でどう?」と提案し、相手の反応を見る。売れればそれでよし、売れなければ値下げして再度提案してみる、売り方を変えてみる等の工夫をする。
鍛冶屋の提案に、戦士がどう応えるか、そんな駆け引きもAoS後の魅力といえます。
店頭の販売価格は、これまでは基本的に固定的なものとしての位置付けでしたが、今後は常に流動的なものとして位置付けられます。つまり、1日ごとに価格が変わる可能性もあるということです。作成される武具の品質も日によって変わりますし、それらは「提案」という形で販売されるため、その提案が受け入れられないと判断したら、より受け入れられやすい別の価格になり得ます。
このサイトでは「鍛冶製品価格表」が公開されていますが、この価格表の意味もこれまでとは変わります。
価格表は、あくまでHQ以外の特別な付加効果がない品である場合の目安としてのみ機能することになります。特殊効果によって価格は前後しますし、またその価格は常に流動的です。基本的には考えていませんが、もしかしたら属性によっても価格が変わる可能性もあります。
なお、Rootsが作成していながらHQでない品が店頭に置かれる場合には、よほどのマジック付加効果がない限り、相当安値で販売されるでしょう。
ただ、自分の銘に対して全くこだわりをなくしたかといえばそうではありませんので、銘なしの武具作成依頼は現時点では受けられません。
また、モンスターが落とした武具について、強化することなしにそのまま店頭に並べることはしません。そのまま店頭に並べたらそれは鍛冶屋の仕事ではないので。あくまで鍛冶屋としての仕事にはこだわります。
2年以上に渡り、頑なにこだわってきた運営ポリシー(銘入りのHQ品以外は販売しない、値引きもしない)が守れなくなったことは多少ショックではありますが、システムに合わない運営ポリシーは意味をなさないものです。
<運営方針についてのまとめ>
- 店頭に並べられる商品は、必ずしも銘入りとは限らない
- モンスターが落とした武具の強化品を店頭に並べることもあり得る
- 販売価格は流動的であり、価格表はHQ品の場合の目安である
AoS導入から約2週間。今はこんなことを考えています。
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